意味の数学モデルによる高速な意味的連想処理方式

概要

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近年、広域ネットワークを介して、多種多様なデータベースの利用が可能になっている。マルチデータベース・システムにおける重要な課題の一つは、異なるデータベース間の単語間の意味の同一性、相異性の扱いである。多種多様なデータベース群を統一的に扱うマルチデータベース・システムを構築するためには、データの表す意味を扱うことが重要になる。このような概念はセマンティック・インタオペラビリティと呼ばれる。現行のデータベース・システムにおいては、単語間の意味的な同一性、相異性に関する関係を静的かつ明示的に記述する方法が広く用いられてきた。我々は、単語間の意味的な同一性、相異性について、それらは、静的な関係によって決定されず、文脈や状況に応じて動的に変化するものと考える。このような単語間の意味的な関係を文脈に応じて動的に計算するモデルとして、我々は、意味の数学モデルを提案している。意味の数学モデルは、ある単語に意味的に近い単語を大量のデータの中から、高速に抽出する能力を潜在的に備えている。本稿では、意味の数学モデルにおける高速な情報獲得(高速意味的連想処理)の実現方法を示す。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15

意味の数学モデルによる高速な意味的連想処理方式

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