分散型マルチメディア・データベースシステムの編集・統合系の実現と評価

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近年、マルチメディア情報のもつ役割は、大変重要になっており、多くのマルチメディア情報が氾濫してきている。しかし、それらの中から重要、あるいは、適切な情報を抽出し、その情報を新しいマルチメディア情報として加工し、さらに、それを広く提供する環境が提供されていない。適切なマルチメディア情報の抽出に関しては、データベース・システムがその役割を果たすことを試みているが、抽出された情報を新しい情報として整理・編集する機能、および、編集された情報を提供する機能は実現されていない。我々は、マルチメディア情報の抽出だけでなく、それらの編集・統合機能を提供するシステムの設計を行っている。我々の提案するシステムの構成は、図1に示す通りである。提案システムは、その基本機能をプリミティブとして提供する。利用者は、用意されたプリミティブを介して、さまざまなマルチメディアの機能を利用する。プリミティブは、特定のハードウェアや基本ソフトからは、独立した層に設定されており、特定のマルチメディア統合のモデルなどにも依存しない。そのため、幅広いアプリケーションを対象とすることが可能である。本稿では、提案システムを構成する五つのサブシステムの中から編集・統合系(Information Integration Subsystem)について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15

分散型マルチメディア・データベースシステムの編集・統合系の実現と評価

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