システムXEROにおけるプロセス間大量データ通信機能

概要

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近年のコンピュータ技術の進歩はめざましく、LANとワークステーションを用いた分散環境は急速に普及し始めている。分散環境上では処理すべきデータも各サイトに分散しているため、ローカルサイト内だけで処理を行なう場合に比べてアプリケーション開発にかかる労力は非常に大きい。分散環境上で効率良く動作するData Intensive Applicationの開発のためには、新たなプログラミング支援・分散実行支援・永続的オブジェクト管理支援の各環境が必要となる("Data Intensive Application"とは、データ -それも大型で様々な内部構造を持っている- に対する処理が中心となるアプリケーションを総称した言葉である[加藤89])。我々は、分散処理環境においてData Intensive Applicationの構築をサポートするためのシステムXEROの設計と開発を行っている[加藤89] [脇田89]。本稿では、XEROにおけるData Intensive Applicationの分散実行支援環境について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-03-15