64ビットアドレス空間上の協調作業を指向したオペレーティングシステムLucas
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概要
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複数のユーザーが分散計算環境上で一つの作業を行なう協調作業は、グループによるソフトウェア開発の支援やグループCADなど、多くの応用分野をもつ技術である。我々は、多くの言語やアプリケーションから共有可能な、協調作業の効率的な実現のための枠組みをみいだすことを目標として、Lucasオペレーティングシステム[2]の研究と開発を行なっている。本稿では、協調作業を実現する上でもっとも基本的な機能である、ユーザー間のデータ共有に対するサポートについて述べる。Lucasでは、近い将来主流になると思われる64ビットマイクロプロセッサのもつ広いアドレス空間を仮定することにより、従来大きなオーバーへッドの原因となっていた主記憶上と二次記憶上とデータ表現の変換や、プロセス間のデータ表現の変換を最小限に抑え、協調作業のためのデータ共有を効率的に実現することを可能にしている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
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猪原 茂和
株式会社日立製作所中央研究所プロセッサシステム部
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益田 隆司
東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻
-
宮澤 元
東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻
-
上原 敬太郎
東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻
-
猪原 茂和
東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻
-
上原 敬太郎
東京大学 理学部 情報科学科
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益田 隆司
東京大学大学院理学系研究科
-
宮澤 元
南山大 経営
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