二次サーバを活用した広域分散ファイルシステムAria

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概要

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本稿ではファイルサーバ(一次サーバ)の処理の一部を肩代りするホスト(二次サーバ)を広域ネットワーク(WAN)上の適切な場所に配置することによって、広域分散ファイルシステムの性能を改善できることを示す。二次サーバを使うと、WANの低速部分の通信量が削減され、さらに一次サーバの負荷が二次サーバに分散されることによってファイルシステムの性能が改善される。我々は、二次サーバを用いて広域分散ファイルシステムの性能を改善できる事を確かめるために、広域分散ファイルシステムAriaを開発した。プロトタイプを用いた実験により、低速部分の通信量が削減されファイルシステムの性能が改善される効果を確かめた。実験に用いた環境では、一次サーバと二次サーバ間の通信速度が、二次サーバとクライアント間の通信速度の約40%以下ならば、二次サーバを利用した方が広域分散ファイルシステムの性能を改善できることが明らかになった。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-08-21

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