データベース指向OS XEROにおける永続的キャッシング技術
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概要
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データベースを指向したオペレーティングシステムXEROでは、永続的記憶装置上のデータを、オブジェクト識別子(OID)によって一意に指定される永続オブジェクトとして管理している。この方式では、オブジェクトが他のオブジェクトのOIDをもつことで参照関係を実現している。参照関係をもっオブジェクトをもちいる場合、参照関係を高速にたぐる技術が望まれる。またXEROでは、OIDをオブジェクトの物理位置とは独立な値としているために、OIDからオブジェクトの物理アドレスを得る効率の良い変換が望まれる。本稿では、参照する側のオブジェクトに、参照される側のオブジェクトの複製やその物理アドレスを保持することにより、二次記憶上のオブジェクト間の参照関係をたぐるコストを軽減する方法について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
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