繊維状ファージXfおよびXf2の複製型 DNA の制限酵素による切断
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概要
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イネ白葉枯病菌繊維状ファージ Xf および Xf2 の DNA 塩基組成は極めて類似している。それら両ファージの複製型 DNA (RFI-DNA) を各種の制限酵素によって切断し, DNA 断片の泳動パターンを比較し, 両者の類縁の程度を検討した。RFI-DNA はファージ感染菌の溶菌液からエタノール沈殿により調製した。得られた RFI はイネ白葉枯病菌に対し感染性を有していた。Xf-RFI および Xf2-RFI の分子量はアガロースゲル電気泳動の相対移動度より, それぞれ 4.5×10^6 および 4.7×10^6 ダルトンと推定された。両ファージの RF-I を制限酵素 Hpa II, Hha I, Hind II, Hae III, Alu I で処理し, ポリアクリルアミドゲル電気泳動にかけた結果, 得られた切断パターンには同一の泳動度を示す断片は極めて少なく, Xf および Xf2 はかなり異なったファージであることが明らかとなった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1983-12-25
著者
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