アジアの各国から収集したXanthomonas campestris pv. oryzaeの血清型
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概要
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イネ白葉枯病菌菌株のうち, 病原型I群に属するQ7472菌とIV群に属するQ7502菌株の抗血清を使用して, アジア各国から収集したイネ白葉枯病菌の血清学的性質を寒天ゲル内拡散法によって検討した結果, 3つの血清型に大別することができた。供試160菌株のうち, 132菌株は抗-Q7472一血清および抗-Q7502-血清の両者と反応し, これを血清型Aと命名した。他の28菌株は後者に対してのみ反応し, これをB型とした。B型に含まれる28菌株のうち, 20菌株はそれらの抗原を熱処理(100C, 1時間)しても反応性を失わなかったが, 8菌株は熱処理することにより抗原性を失った。したがって前者をB-Iとし, 後者をB-IIとした。血清型B-IおよびB-IIに属する菌株の懸濁液は0.1-10% CaCl_2, 1% acriflavine hydrochloride液中で顕著な自己凝集反応を示したのに対し, Aに属する菌株はほとんどその反応を示さなかった。また同様の現象は0.85% NaCl液に懸濁した細菌液を100C, 1時間熱処理した場合にも認められ, 抗原因子と自己凝集因子との関連性が示唆された。
- 日本植物病理学会の論文
- 1980-04-25
著者
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