イネ葉面から分離した細菌株 E-14 の抗菌物質産生性
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概要
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植物病原細菌の生物的防除に有効な細菌株を得る目的で, 25種類の植物の表面から分離した細菌146菌株を供試し, 重要植物病原細菌を指示菌としてそれらの抗菌物質産生性を調査した。その結果, 供試した細菌分離株のうち, イネから得た E-14 株が最も広い抗菌スペクトラムを示すことが明らかとなった。E-14 株は YPDA 培地上で生育させたコロニーをクロロホルム蒸気で処理して指示菌を重層したとき, トマトかいよう病菌およびジャガイモ輸腐病菌に対して最も大型の阻止帯を形成し, イネ白葉枯病菌, カンキツかいよう病菌等に対しても大型の阻止帯を形成した。YPD 液体培養〓液にはトマトかいよう病菌およびジャガイモ輪腐病菌に対する活性のみが認められ, YPDA 平板培養の凍結融解滲出液には, これら両指示菌の他, イネ白葉枯病菌およびカンキツかいよう病菌に対する活性も認められた。
- 日本植物病理学会の論文
- 1987-07-25
著者
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