Rhizoctonia solani Kuhn (AG-1)の菌核形成に及ぼすアミノ酸の影響 : II. 菌核分化過程とアミノ酸によるその抑制
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概要
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R. solaniの菌核形成過程は, 1)菌糸の分岐, 2)菌糸の凝集, 3)始原体(initials)の形成, 4)白色未熟菌核の形成, 5)成熟の5つの段階に分けられる。含硫アミノ酸およびヒスチジンは菌核形成を直接的に阻害するが, これらのアミノ酸が分化過程のどの段階を阻害するかを検討した。菌糸の分岐は各アミノ酸によって著しく抑制されたが, 分岐に伴って起る菌糸の凝集は抑制されなかった。始原体から菌核への分化も著しく抑制されたが, その程度は前培養期間の長さと関係がある。白色菌核から成熟菌核への過程も抑制されたが, 菌核の成熟に伴う着色も著しく阻害された。アミノ酸による菌核形成阻害は, 菌糸の分岐阻害とそれに基づく織り込み菌糸数の減少, および菌核成熟過程における細胞肥大の抑制によると推論した。
- 日本植物病理学会の論文
- 1980-01-25
著者
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