日本及びタイ産 Erwinia carotovora 分離菌株の病原性及び生理・生化学的性質の比較
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概要
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日本及びタイの圃場あるいは市場で採集した試料から分離した多数の E. carotovora 菌株(日本産51・タイ産29) を用いて, それらの病原性及び生理・生化学的性質を比較した。各菌株はジャガイモ, トマト, タマネギ及びキュウリに対する病原性に基づき4種類の病原型に分けられた。また, しょ糖からの還元物質産生性, カゼイン水解性, インドール産生性, パラチノース, ソルビット及び α-メチルグルコンドからの酸産生性に基づいて, 供試菌株は7種類の生理型 (biovars) に分けられた。生理型A〜Cに属する日本産菌株は36Cにおける生育能を除いては E. c. subsp. atroseptica (Eca) と類似していた。その他の生理型に属する菌株は E. c. subsp. carotovora (Ecc) の性質と一致した。生理型と病原型との間には関連性は認められなかった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1987-10-25
著者
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