イネもみ枯細菌病菌(Pseudomonas glumae)のニトロソグアニジン誘発変異株における色素産生性とその他の細菌学的性質との関連性
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概要
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イネもみ枯細菌病菌(Pseudomonas glumae)はイネにもみ枯および幼苗腐敗の症状を起こし, ジャガイモ塊茎切片を腐敗させ, また数種の重要植物病原細菌に対して抗菌活性を有することが知られている。その1菌株Kyu82-34-2は各種培地で水溶性の黄緑色素を産生する。本菌をニトロソグアニジン処理することによって得られた変異株中には色素産生性を喪失した株が高い頻度で出現したので, これらの変異株を供試して, 色素産生能と病原性およびその他の性質との関連性を検討した。その結果, 色素産生性変異株はすべてイネ幼苗腐敗能を有し, 供試植物病原細菌に対して広い抗菌スペクトラムと強い抗菌活性を示した。色素非産生性変異株では, イネ幼苗腐敗能が完全に喪失, または顕著に低下しており, 本菌の色素産生性とイネ幼苗に対する病原性および抗菌活性との間に関連性が認められた。しかし, 色素産生性とジャガイモ塊茎腐敗能との間には密接な関連性が認められなかった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1991-04-25
著者
-
松山 宣明
九州大学農学部植物病理学講座
-
脇本 哲
九州大学農学部
-
王 志偉
九大農
-
土屋 健一
九州大学農学部
-
王 志偉
九州大学農学部
-
柳田 理恵子
九州大学農学部
-
柳田 理恵子
九州大学農学部:(現)福岡県筑紫農業改良普及所
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