水平抵抗性程度を異にするイネ品種由来プロトプラストのいもち病菌菌体壁成分に対する反応
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概要
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主導抵抗性遺伝子 pi-aを有し, それぞれ水平抵抗性程度を異にするイネ品種ヤマビコ, 金南風, 愛知旭のカルスから作出したプロトプラストのいもち病菌(Naga 69-150, race 007)菌体壁分画に対する反応を調べた。各品種のブロトプラストは各種菌体壁分画に対し一定比率で反応し, 細胞質凝集を示した。凝集を起したプロトプラストの比率は, 水平抵抗性強品種ヤマビコにおいて高く, 中度抵抗性の金南風で中位であり, 抵抗性弱品種の愛知旭で低く, 明確な品種間差および接種試験結果との完全な一致が観察されだ。反応は処理後10分以内に起り30分後まで続いたが, その後24時間は変化がみられなかった。また壁成分処理による細胞質膜の変性はみられずプロトプラストの突出は観察されるものの破壊は観察されなかっだ。
- 日本植物病理学会の論文
- 1991-01-25
著者
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