バングラデシュ国に分布するウリ科作物からの4種植物ウイルスの血清学的検出
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概要
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バングラデシュ国内各地からウイルス性と思われる病徴を呈した9種のウリ科植物から罹病葉21試料を採集し, 真空凍結乾燥あるいは塩化カルシウムを用いた乾葉法により乾燥し, 4℃で保存した。約2年間保存後, 大部分の試料ではウイルスの感染性を認めることができなかったので, ウリ科植物に寄生性をもつ7種のウイルスに対する8種の抗血清を供試し, これらの試料中のウイルスをdouble antibody sandwich enzyme-linked immunosorbent assay (DAS-ELISA)およびdot-immunobinding assay (DIBA)によって検出した。その結果, zucchini yellow mosaic virusとcucumber green mottle mosaic virusは検出されなかったが, cucumber mosaic virus, papaya ringspot virus, watermelon mosaic virus 2およびsquash mosaic virusが, それぞれ2, 9, 1および3点の試料から検出され, papaya ringspot virusがバングラデシュ国のウリ科植物にとくに広く分布するものと考えられた。ユウガオ, ツルレイシ, キュウリおよびカボチャの試料のなかには, 用いたいずれの抗血清とも反応しないものが認められた。
- 1991-10-25
著者
-
津野 和宣
九州大学農学部
-
脇本 哲
九州大学農学部
-
Akanda Abdul
Department Of Plant Pathology Institute Of Post-graduate Studies In Agriculture (ipsa)
-
AKANDA Abdul
九州大学農学部
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