沖縄県西表島におけるカンキツグリーング病の発生
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概要
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沖縄県西表島のカンキツ(品種:シークワシャ)樹にカンキツグリーニング病の発生を確認した。罹病樹は黄化, 小葉化, あるいは微量要素欠乏症など生理障害樹にみられる症状を表し, 圃場観察だけでは同定できなかったが, ポンカン実生苗による検定からその接木伝染性と典型的なグリーニング病の病徴発現を確認できた。超薄切片の電顕観察によって, 病徴を表した検定植物の罹病葉師管部組織の細胞内に, 不定形の, 厚い膜構造を有する細菌様微生物の存在を認めた。検定植物上の病徴, 病原体の形態, ならびにその病徴発現温度域から, 中国, 台湾および東南アジア地に発生しているアジア系グリーニング病に属するものと考えられる。
- 1989-12-25
著者
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