九州で分離されたイネ白葉枯病菌の薬剤感受性の測定
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概要
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九州各地からイネ白葉枯病菌を計98菌株分離し,それら分離菌株に対する8種の抗生物質(リファンピシン, トリメトプリム,エリスロマイシン,アンピシリン,カナマイシン,ストレプトマイシン,テトラサイクリン,クロラムフェニコール)の最小発育阻止濃度(MIC)を寒天平板希釈法により求めた.その結果,分離菌株すべてがリファンピシンに感受性であり,0.39μg/mlの濃度で生育が阻止された.それに対し,98菌株中97菌株は100μg/mlの濃度でも生育可能であり, トリメトプリム耐性であった.その他の抗生物質のMICの分布曲線は正規分布を示し, エリスロマイシン,アンピシリン,カナマイシン,ストレプトマイシン,テトラサイクリンおよびクロラムフェニコールのMIC値ピークはそれぞれ, 0.39, 1.56, 1.56, 1.56, 6.25および12.5μg/mlであった.A total of 98 isolates of Xanthomonas campestris pv. oryzae were isolated from diseased rice leaves collected from various localities in Kyushu, and minimal inhibitory concentrations (MIC) of eight antibiotics against all isolates were determined by the agar dilution method. Antibiotics used were rifampicin (RF), trimethoprim (TMP), erythromycin(EM), ampicillin(AP), kanamycin(KM), streptomycin(SM), tetracycline (TC) and chloramphenicol(CP). All isolates were inhibited by 0.39μg/ml of RF, whereas 97 isolates were not inhibited by 100μg/ml of TMP. As for other antibiotics, normal distribution curves of MIC were shown. Peak of MIC values were; 0.39 ,μg/ml for EM, 1. 56,μg/ml for AP, KM and SM, 6.25,μg/ml for TC, 12. 5,μg/ml for CP.
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