7.1 kbの2本鎖閉環状DNAを有するイネ白葉枯病菌から放出される新しい繊維状ファージ
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概要
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イネ白葉枯病菌88菌株のうち, 1菌株が7.1 kbの2本鎖閉環状 DNA (cccDNA)を有しており, この菌株M8883は培養液中にファージを放出していた。この7.1 kb cccDNAは5回の継代液体培養で容易に欠落し, 欠落株は同時にファージ産生能を失った。M8883株から放出される繊維状ファージは, その宿主域, 粒子の長さおよび複製型 DNA(RF)の分子量においてXfおよびXf2ファージとは異なっており, これをXf8883ファージと命名した。7.1 kb cccDNAの制限酵素万かfIまたはXf2による切断パターンはXf8883を感染させたM8819株から分離したXf8883-RFの切断パターンと同一であった。さらに, 7.1 kb cccDNAをM8819株に導入するとXf8883と同じファージを産生するようになった。これらの結果からg 7.1 kb cccDNAは新しい繊維状ファージXf8883のRFであると結論した。Xf8883-RF とXf-RFのHaeIII, RsaIおよびHinfIによる切断パターンの分析により, 両ファージは近縁のファージであることが示唆された。
- 日本植物病理学会の論文
- 1993-04-25
著者
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