区間設定可能なプログラムスライシングを用いたソフトウェア部品の作成
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概要
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本稿では, 既存のプログラムの任意の区間をスライシング対象として指定可能となるように従来のスライスを拡張した順方向および逆方向区間限定スライスを定義し, これらのスライスを用いて既存のプログラムから再利用可能なソフトウェア部品を作成する手法を提案する. 本手法は, 作成した部品が実行可能性と抽出等価性という部品に不可欠な性質を満たすことを保証しながら, 部品作成対象プログラムに対して任意の区間を指定して部品抽出が可能であるという点で従来の手法より有利であり, 従来の部品に比べて不要なコードを削除可能である. 実行可能性とは抽出した部品が実行可能であること, 抽出等価性とは部品がもとのプログラムを実行させたときと同じ結果を与えることを指す. また, 本手法は再利用対象の部品本体だけでなく, 部品を実行するために必要な実行条件例と部品がどのように利用されているかを示す利用例を合わせた付加情報を与える. 実行条件例と利用例をそれぞれ部品本体と組み合わせて得られるプログラムも上記の2つの性質を満たすので, 付加情報は部品の実行動作や利用方法の確認を容易にする. さらに, 本手法に基づき実現した部品作成システムを用いて, 実際のプログラムからソフトウェア部品を作成する評価実験を行った結果より本手法の有効性を示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-04-15
著者
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