適応的再演型ロック命令を用いた並列プログラムデバッガの実現

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概要

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メモリ共有型並列プログラムは共有データへのアクセス動作が非決定的となるため,プログラムの動作理解やサイクリックなデバッグが,遂次型プログラムと比べて難しい.この問題を解決するため,適的応再演型ロック命令と呼ぶロック命令を提案し,これを用いた並列プログラムデバッガについて述べる.この命令は共有データへのアクセス順序を効率良く記録し,プロセスの動作を繰り返し再現することを可能にする.この時,要求駆動実行により,指定された命令の動作の再現に必要最小限な命令だけを実行させることができる.また,要求駆動実行とブレークポイントを併用した場合にも,ロック命令の適応的機能によりすべてのプロセスが決定的な位置で停止することを保証する.本稿では,メモリ共有型並列計算機上に作成したデバッガについて,その実現法とデバッグ例を示す.
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-07-15

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