リアクティブデータフロー・モデルの基づくドキュメントブラウザの設計と実現

概要

論文の詳細を見る
ソフトウェアの開発では,ソースコードをはじめ,様々な技術文書が作り出させる.ソフトウェアの改造では、これら生産物(本塙では「ドキュメント」と呼))の中から必要なドキュメントを捜し出し、分析する作業が重要である。このような分析作業を容易にするため,ハイパテキスト・システムがソフトウェア開発支援環境でも利用されている.ドキュメントの開発時や分析時に,各ドキュメントに対して,関連するドキュントへのリンクを付与しておけば,リンクを辿ることによりドキュメントを順に読み進められる.しかし,リンクの辿り方は,ユーザに任されているため、開発者や分析者の意図が十分に伝えられず,ユーザは試行錯誤を繰り返してしまうという問題が生じる.一方,従来の多くのオーサリングシステムと同様に,シナリオとして表示順にドキュメントを列挙しておく方法では,ドキュメントの数が多い場合には,分析過程の把握や変更が難しくなる.本稿では,上記の問題を解決するためハイパテキストに対して、リアクティブ機能を備えたデータフロー計算をモデルに基づいてリンクの辿り方に関する意味付け法を与える,リアクティブ・データフローモデルと呼ぶドキュメント並行表示制御モデルを提案し,実現法を示す.また,このモデルに基づいて作成中のドキュメント・ブラウザ実験システムについて述べる.
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-03-01

リアクティブデータフロー・モデルの基づくドキュメントブラウザの設計と実現

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク