経路依存フローグラフを用いたプログラム・スライシング

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概要

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本稿では,一般化したデータフロー計算モデルで先に提案した経路依存フローグラフ(PDFG)を並列実行させることにより,各種スライスを統一的なフレームワークで求める手法を提案する.本稿では,まず,静的/動的,逆方向/順方向,実行可/クロージャと呼ぶ3つの属性により,一般化した形式でスライスを表現する.次に,スライス作成のために,各属性に対してPDFGのノードの実行規則を与える.更に,3つの属性のとる値の組合せとして定義される8通りのスライスに対して,これらの実行規則を用いた計算法を与える.PDFGでは,データ,経路,制御の依存関係がアークとして表現されているため,ノードの実行規則を入れ換えることにより,各種スライスの検出が可能となっている.また,本稿では,従来のスライスを含むよう一般化したため,提案した手法では,既存のスライスおよび,従来考慮されていなかったスライスを求めることが可能となった.
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-09-21

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