細粒度オブジェクト空間を用いたCASEデータベースのトランザクション処理モデル
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概要
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ソースコードやブログラム設計情報を保持するCASEデータベース(DB)では、複数の長時間トランザクションが共存する。並行性の低下を防ぐため、多くの場合楽観的並行性制御が行なわれている。しかし、複数のトランザクションが衝突した際、正当性の判定と解決が必要となる。従来の方式では、編集者が判定と解決アドホックに行なうので次の問題が生じる。(1)ある修正を見落としたまま別の修正を行なうと、DBは全体として矛盾した状態に陥る。例えばプログラムDBでは、プログラムが意図した通り動作しないことがある。(2)修正による影響を見落とさないよう広い領域を繰り返し調べる必要がある。ここでは上記問題を解決するために、版情報と構成情報を統合して管理する細粒度オブジェクト空間を導入し、本空間において、修正による影響の波及、検出等をシステマティックに行なうトランザクション処理モデルを提案する。以下ではCASE DBとしてプログラムDBを例に議論を進める。
- 1992-02-24
著者
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