経路依存フローグラフのデータフロー計算に基づくプログラムスライス作成法
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概要
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プログラムから,ある着目する性質を満たす文集合(スライスと言う)を抽出する技術はプログラムスライシングと呼ばれ,プログラムの簡単化,保守などのために広く用いられている.本論文では,先に提案した経路依存フローグラフ(PDFG)を用いたスライスの形式的表現を,データフロー計算に基づくPDFGの解釈実行により,具体的に作成する手法を提案する.提案手法の特徴は次のとおり.(1)データフロー計算に基づくPDFGの解釈実行法を一般化したため,スライス作成の計算制御が,先に提案した実行不可能経路検出など,他のPDFG解析のための制御と共用できる.(2)スライス作成手順はノードに局所的な規則として与えられる.従って,スライスの作成規則が与えられれば,規則の一部変更だけで,より精密なスライスなどスライスの変種が容易に求まる.(3)データフロー計算の発火制御と同様に,実行可能なノードを見つけ,そのノードの規則を実行する操作を単純に繰り返せばスライスが求まるため,スライス作成の計算制御が簡明となる.(4)上記の操作はノードごとに分散制御できるため,並列なスライス作成が可能である.(5)一般化したスライスの作成法を示したため,これまで作成法が示されていないスライスも作成可能となる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-11-25
著者
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