部品変更履歴に基づく重み付き依存グラフを用いた部品の洗練
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概要
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本論文では、過去の部品変更の履歴に基づきプログラム内の依存関係に割り付けた重みを用いることで、既存のプログラムから抽出した部品を将来再利用される可能性が高い部品に自動洗練する手法を提案する。我々は、頻繁に再利用されたソースコード断片は開発者が将来も同じ形で再利用する可能性が高い部分、また、頻繁に変更を受けたソースコード断片は開発者が将来も同様の変更を行う可能性が高い部分であると仮定する。このような仮定に基づき、重み付きプログラム依存グラフにおける2節点間の依存関係の強度を重みで定義し、開発者が変更後に再利用した部品の形および部品変更前後の部品の形の変化に基づき重みを変動させる。本洗練手法では、依存関係矢印の重みを指標として用い、もとの部品ソースコードから重み値が大きい強依存関係で結合したソースコード断片を抜き出す。抜き出したソースコード断片に対して、重みから計算した洗練コストにより洗練の妥当性を判定することで、開発者の再利用ドメインに適した洗練部品の形を決定することが可能である。本手法により部品洗練を行うことで、再利用時に開発者が部品を適時変更する手間が減少する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-03-15
著者
-
島 健一
NTT ソフトウェア研究所
-
島 健一
Nttソフトウェア研究所:(現)株式会社nttドコモ
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丸山 勝久
NTT ソフトウェア研究所
-
丸山 勝久
Nttソフトウェア研究所:(現)立命館大学理工学部情報学科
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