痴呆患者のコミュニケーション能力
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Sixty-five patients with dementia were evaluated with 1) The Japanese CADL (a measure for functional communication), 2) abbreviated version of the Roken Test of Higher Cortical Functions (a measure for dementia severity) and 3) a checklist of behavior observed during the test sessions. The results were as follows : 1) The degree of functional communication ability was proportional to the degree of dementia severity (r=0.87,p<0.001).2) Analysis of subtests revealed that dementia patients at early stages failed to respond appropriately to the communication activities that require multiple steps of information processing (i.e., buying a ticket using a ticket vending machine). On the other hand, highly automated communication behavior such as greetings and saying own name were preserved in the severst patients.3) When the groups of senile dementia patients (N=17) and vascular dementia patients(N=48) were compared, no differences were observed on the dementia severity. However, senile group was lower in functional communication ability which was particularly noticeable on the tasks that require utilization of contextual information and abstract thinking. They also showed more anxiety toward the test situation than vascular group.4) When dementia and aphasia patients matched for the CADL total scores were compared, significant differences were found between the subtest profiles. Dementia patients were inferior to aphasia patients on the subtests that require utilization of contexual information, the ability of numerical operation and the ability of visuospatial information processing. Aphasia patients were inferior to dementia patients on the subtests that directly tap linguistic functions.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 1989-01-18
著者
-
鈴木 勉
都立大塚病院リハ科
-
遠藤 教子
東京都板橋ナーシングホーム
-
宮森 孝史
七沢リハ脳血管センターリハ部
-
綿森 淑子
広島県立保健福祉大学
-
綿森 淑子
広島県保健福祉医療短大
-
綿森 淑子
東京都老人総合研究所
-
笹沼 澄子
東京都老人総合研究所
-
竹内 愛子
七沢リハ病院
-
伊藤 元信
横浜市総合リハセンター
-
竹内 愛子
七沢リハビリテーション病院脳血管センター
-
福迫 陽子
東京都老人医療センター
-
宮森 孝史
七沢リハビリテーション病院脳血管センター
-
鈴木 勉
東京都老人医療センター
-
伊藤 元信
国際医療福祉大言語学科
-
福迫 富子
東京大医学部
関連論文
- 168. 板橋ナーシングホーム入寮者の日常生活動作能力 第5報
- 306. ナーシングホーム入寮者の日常生活動作能力 第4報
- 103. ナーシングホーム入寮者の日常生活動作能力 第3報
- 音声学的対立を利用した単語明瞭度評価法(日本語版)の試み
- 合成を目的とした構音障害音声の分析
- 健常者の音読速度と速度調節の方略 : 予備的検討
- 認知症の人に対する言語聴覚士のかかわり
- 失語症に対する能力障害・社会的不利レベルへのアプロ-チ (高次脳機能障害とADL)
- 8. 問題患者に対する行動変容プログラムの導入経験(社会的不利)ポスターセッション抄録 第26回日本リハビリテーション医学会総会
- 38. 経年的にみたナーシングホーム入寮者の日常生活動作
- 高齢者用コミュニケーション機能スクリーニング検査 (CFSE) の開発
- 失語症会話パートナー養成カリキュラムのガイドラインに関する試案
- 失語症者の心理社会的側面に対する援助 : 失語症ボランティア養成講座について
- 在宅失語症者の家族の介護負担感 : アンケート調査報告
- 1.記憶障害の評価とリハビリテーション : 日本版リバーミード行動記憶検査RBMT(Rivermead Behavioural Memory Test)の講義と実習(高次脳機能障害,ハンズオンセミナー1,特別企画,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- I-6-2 記憶障害の評価方法の検討(脳外傷 : 評価)
- 8. 慢性期における軽症記憶障害例への対応 : メタ記憶の改善について (第8回日本リハビリテーション医学会中部・東海地方会)
- II-F-41 記憶障害患者に対する訓練ストラテジーの検討 : リバーミード行動記憶検査を用いて
- 12.リバーミード行動記憶検査を用いた記憶障害患者の評価(高次脳機能II)
- 失語症と発語失行(脳損傷における高次脳機能の評価とリハビリテーション)
- 13. 成人・高齢コミュニケーション障害患者のための総合的評価システムの開発(2) : 高次機能-3 : 第30回 日本リハビリテーション医学会 学術集会
- 高齢コミュニケーション障害患者のための総合的評価システムの開発(1) : 失語症 : 第29回日本リハビリテーション医学会学術集会
- 高次脳機能検査(老研版)による失語症患者と痴呆患者の比較
- 高次脳機能検査(老研版)による失語症患者と痴呆患者の比較(第2報) : 第28回日本リハビリテーション医学会学術集会 : 痴呆
- 高齢失語症患者におけるコミュニケーション能力 : 実用コミュニケーション能力検査による検討 : 第28回日本リハビリテーション医学会学術集会 : 失語症
- 失語症に対する治療的アプローチ : 実用性重視アプローチを中心に
- 日常生活動作の再検討-11-コミュニケ-ション障害
- 痴呆患者の呼称能力障害 : 失語症患者との比較による検討 : 第27回日本リハビリテーション医学会総会 : 失語症
- 記憶のリハビリテーション, Wilson, B.A.著, 江藤 文夫監訳, 医歯薬出版, A5判, 280頁, 5,850円 (税込み), 1990 (原著出版 1987)
- 失語症の発症時年齢と関連要因 : 非言語的認知能力を中心に
- 嚥下障害 : その病態とリハビリテーション, M. E. Groher編, 塩浦政男・藤島一郎訳, 医歯薬出版発行, 4800円 (税込み), 1989 (原著出版1984), B5判, 225頁
- 28. 失語症患者における発症時年齢と非言語的認知能力の障害(高次脳機能)
- 痴呆患者のコミュニケーション能力
- アルツハイマー病の談話障害への介入的アプローチ (シンポジウム 脳病変による談話障害へのアプローチ)
- 5. 日常高親密度漢字に属性効果を示した純粋失読(第28回日本リハビリテーション医学会関東地方会)
- 主I・11. いわゆるゲルストマン症候群を伴った失語症3症例の臨床経過(主題I : 言語治療)(第14回日本リハビリテーション医学会総会)
- 在宅失語症者の介護負担感の継時的変化からみた支援課題と当事者サークル参加の影響
- 19.痴呆患者のコミュニケーション能力 : 実用コミュニケーション能力検査の成績とその特徴(脳卒中)(第25回日本リハビリテーション医学会総会)
- 実用コミュニケーション能力検査の開発と標準化
- 失語症患者の社会的予後 : 東京都老人医療センターで言語訓練を受けた303例について
- 8.失語症患者における日常コミュニケーション能力の評価法の開発研究(6)(言語・心理)
- 4. 痴呆の神経心理学的研究(1)第21回日本リハビリテーション医学会総会II. 老人の痴呆
- 14.失語症患者におけるVoice Onset Timeの知覚(第21回日本リハビリテーション医学会総会)(脳卒中 : 高次機能, 心理)
- 17. 失語症患者における日常コミュニケーション能力の評価法の開発研究(5)(脳卒中)(第18回日本リハビリテーション医学会総会)
- 66. 失語症患者における日常コミュニケーション能力の評価法の開発研究(4)(言語)(第17回日本リハビリテーション医学会総会)
- I-C-8.失語症患者における日常コミュニケーション能力の評価法の開発研究(言語治療)(第16回日本リハビリテーション医学会総会)
- 10.実用コミュニケーション能力検査(第24回日本リハビリテーション医学会総会)
- III-11.失語症リハビリテーションの効果に関する研究(1) : 客観的テストと日常場面での機能的コミュニケーション能力との関係(言語障害(II))(第11回日本リハビリテーション医学会総会)
- 言語聴覚障害(1)総論--コミュニケーションとその障害
- 発声発語器官の交互運動能力における教示方法の違いの影響 : 健常成人の場合
- I・3-6.脳損傷者の各種動作性知能鉄と成績の分布 : 濃損傷者のための標準化の試み(言語治療)(第15回日本リハビリテーション医学会総会)
- I.2-13.Backward Masking 法による脳損傷者の視覚情報処理過程の研究(第2報)(第14回日本リハビリテーション医学会総会)(脳性麻痺・脳)
- 47.Backward Masking 法による脳損傷者の視覚情報処理過程の研究(言語・その他II)
- 4. 失語症者における言語能力と非言語能力の関係(失語症)(第10回日本リハビリテーション医学会総会)
- 3. 話しことばの速度の変化が失語症患者の理解力に及ぼす影響について(第1報)(失語症)(第10回日本リハビリテーション医学会総会)
- 失語症における impairment と disability レベルの経時的関連性 : SLTAとCADLを指標にして
- 重度失語症者のための視覚的コミュニケーションシステムの開発
- 健常成人における談話の課題による差の検討 : 量的側面について
- I・3-5.失語症患者における日常コミュニケーション能力の評価法の開発研究(2)(言語治療)(第15回日本リハビリテーション医学会総会)
- 記憶障害患者のリハビリテーション
- 失語症訓練の技法とその効果
- 主I・13. 失語症患者における日常コミュニケーション能力の評価法の開発研究(1)(主題I : 言語治療)(第14回日本リハビリテーション医学会総会)
- 11.片麻痺患者の視線 : 動作順位, とくに半側無視との相関について(脳卒中)
- 81. 視空間失認症とロールシャッハテスト(第2報)(精神・心理)(第18回日本リハビリテーション医学会総会)
- 一発語失行症例の訓練経過
- 行動学的記憶検査法 : 日本版リバーミード行動記憶検査(日本版RBMT)の有用性について
- 高齢者施設における言語聴覚士の役割とは
- 特集にあたって
- 小児失語症の長期的予後
- 失語症患者のコミュニケーション・マネージメントについて
- 主I・12. 失語症患者のコミュニケーション : マネージメントについて(主題I : 言語治療)(第14回日本リハビリテーション医学会総会)
- 11. 純粋失読の一症例(失語症)(第10回日本リハビリテーション医学会総会)
- 発語失行症とそのリハビリテーション : 文献的考察
- 日本版リバーミード行動記憶検査(RBMT)の有用性の検討
- 失語症リハビリテーションの最近の動向とICF
- 軽度アルツハイマー病患者の談話の特徴 : 情景画の叙述ならびに手順の説明課題から
- 木村曉著, 「臨床失語症学ハンドブック」, A5,208頁, 図・写真59,\3,296,1994,医学書院刊
- 秋元波留夫・大橋 博司・杉下 守弘・鳥居 方策 編集, 神経心理学の源流, 失語症-上, B5判, 387頁, \15,000,創造出版刊, 1982年
- 69. 失語症患者の言語・非言語音における周波数変化の知覚, および文字・図形における線分の傾きの知覚(言語)(第17回日本リハビリテーション医学会総会)
- 失語(脳卒中のリハビリテーションにおける機能障害の評価)(第16回日本リハビリテーション医学会総会)
- オリエンテーション : 失語症患者のリハビリテーション(主題I : 言語治療)(第14回日本リハビリテーション医学会総会)
- 43.失語症簡易検査の有効性についての検討(言語・その他I)
- Bilingual失語症2例の言語治療経過
- 失語症 : 言語症状の特徴と臨床的側面
- 座長コメント(失語症)(第10回日本リハビリテーション医学会総会)
- 失語症の言語療法
- 139.視覚失認と視覚 : 運動(追跡)時間(神経・筋)(第17回日本リハビリテーション医学会総会)
- 介護職者に対するコミュニケーション障害の理解とコミュニケーションスキル習得のための支援--特別養護老人ホームでの実践
- 記憶障害のリハビリテション : その具体的方法(第41回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- モーラ指折り法による麻痺性構音障害 (仮性球麻痺タイプ) 患者の言語訓練
- 脳梁の梗塞性病変による症候性吃音
- 痙性麻痺性構音障害患者の言語訓練後の話しことばの変化―聴覚印象による評価―
- 言語障害の診断とリハビリテ-ション (内科医に必要なリハビリテ-ションの実際) -- (脳血管障害)
- 情景画の叙述課題における健常者の談話産生 : 「説明」か「物語」かの教示の違いによる影響
- 老年痴呆における言語の問題--最近の知見から
- 50. 視空間失認症とロールシャッハテスト(第1報)(精神・心理)(第17回日本リハビリテーション医学会総会)
- 話しことばの速度の変化が失語症患者の理解力に及ぼす影響について
- 小脳疾患患者の話しことばの音響的特徴
- Functional Communication Ability in Aphasic Patients: CADL Test Performance as it relates to Aphasia Severity and Age.:CADL Test Performance as it relates to Aphasia Severity and Age
- 介護士のコミュニケーションスキルアッププログラムの開発 : 介護士の「コミュニケーションスキル評価票」の作成