<原著>発声発語器官の交互運動能力における教示方法の違いの影響 : 健常成人の場合
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概要
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健常者に, 3種の教示条件下で, 口腔器官のディアドコキネシス検査を施行し, 教示方法の違いが, 被験者の課題遂行に及ぼす影響を検討した。対象は, 健常女性31名(平均19.4歳)である。教示は, 音節/pa/, /ta/, /ka/を, (1)できるだけ速く, 5秒間くり返し言う, (2)できるだけ速く, 一息で続く限り長く, くり返し言う, (3)正確に, できるだけ速く, 一息で続く限り長く, くり返し言うの3条件を設定した。その結果, (1)構音の正確さを強調した教示方法では, 強調しない方法に比べ, 口腔器官の交互反復運動速度は有意に低下した。(2)最初の5秒間について, 秒毎に平均音節数を算出すると, 音節/pa/および/ka/の場合には1秒目に比べて, 3秒目もしくは5秒目の音節数が有意に減少しており, 交互反復運動速度に時間的変動がみられた。これに対して音節/ta/では, 音節数に有意な差は認められなかった。(3)交互反復運動速度は, どの教示条件においても.音節/ta/で最も速く, 次いで/pa/, /ka/の順であった。
- 県立広島大学の論文
著者
-
小澤 由嗣
県立広島大学保健福祉学部コミュニケーション障害学科
-
城本 修
広島県立保健福祉大学コミュニケーション障害学科
-
小澤 由嗣
広島県立保健福祉大学コミュニケーション障害学科
-
武内 和弘
広島県立保健福祉短期大学言語聴覚療法学科
-
綿森 淑子
広島県立保健福祉大学
-
綿森 淑子
広島県立保健福祉大学 保健福祉
-
綿森 淑子
広島県立保健福祉大学 コミュニケーション障害学科
-
綿森 淑子
大阪大学 大学院 医学系研究科 未来医療開発 専攻 ポストゲノム疾患解析学 講座 プロセシング異常疾患 分野 精神医学 教室
-
武内 和弘
県立広島大学保健福祉学部
-
武内 和弘
広島県立保健福祉大学コミュニケーション障害学科
-
城本 修
広島県立保健福祉大学保健福祉学部コミュニケーション障害学科
-
城本 修
広島県保健福祉短大
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