失語症の発症時年齢と関連要因 : 非言語的認知能力を中心に
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概要
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脳血管障害による左大脳半球一側性病巣に起因する失語症患者90名を対象に,発症時年齢と各種関連要因との関係を検討した.視空間認知・構成能力を中心とした非言語的認知能力検査の結果は,発症時年齢が高齢になるほど健常群との差を顕著に示した.また,失語症のタイプ・病巣部位についても59歳以下と60歳以上の失語症群では異なる特徴を示した.さらに失語症の重症度に対しては,検討した関連要因(タイプ,病巣部位,非言語的認知能力の障害,年齢,脳血管障害の種類,教育歴)のうち,タイプ,病巣部位が大きく寄与していたが,非言語的認知能力の障害および年齢の寄与度も少なくないことが明らかになった.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 1990-09-18
著者
-
物井 寿子
東京都老人医療センター言語聴覚科
-
綿森 淑子
広島県立保健福祉大学
-
綿森 淑子
広島県保健福祉医療短大
-
綿森 淑子
東京都老人総合研究所
-
福迫 陽子
東京大学医学部音声言語医学研究施設
-
綿森 淑子
(財)東京都老人総合研究所
-
笹沼 澄子
(財)東京都老人総合研究所
-
福迫 富子
東京大医学部
-
福迫 陽子
東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室
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