朝食摂取が持つ知的作業への影響
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概要
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朝食摂取が知的作業に及ぼす影響をみる目的で実験をした。***18名を対象に,適正食および不適正食の朝食を,同一人に交互に摂取させ,昼食前に知的作業を実施した。また知的作業と同時に,注意の持続性,集中力,精神的耐久性をみるためにクレペリンテストも実施した。朝食の給与は,***の1日の平均摂取エネルギー量を1,500kcalと考え,その約30%を朝食とし,500kcalを適正食,100kcalを不適正食とした。朝食の食材は大学で調達し,秤量区分けした各食材を実験前日に被験者に渡し,実験当日の朝8時までに摂取させた。前日の夕食は午後9時までに済ませ,それ以降の飲食は禁じた。知能テストは田中式知能検査様式Bのテストから3種(置換,異同弁別,抹消の各問題)に計算問題,創造性問題を加えた5種類を平成10年10月20,21日,27,28日に実施した。置換問題は「図形記号に働く知覚速度と記憶の能力」「視覚的弁別あるいは判断の速さ,正確さと記憶の確かさ」をみる。異同弁別問題は「記憶・注意力に関係する視覚体制の確立度」「短期記憶と注意の維持の確かさ」をみる問題。抹消問題は「視覚的弁別の確かさと判断・反応の速さ」「注意の持続,弁別・判断・反応の速さ,確かさ」をみる問題。計算問題は「演算処理の正確さ,速さ」をみる。創造性問題は「拡散的思考の豊かさ,柔軟な思考」をみる。適正食群において視覚的弁別の確かさ,判断・反応の速さ,記憶・注意力・演算処理の正確さ,速さ等に有意に高得点がみられた。クレペリンテストの評価は,朝食の適,不適食の摂取が短期間では行動のバランスを乱すことや,心身の不安定に影響していないと思われる。
- 和洋女子大学の論文
著者
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坂本 元子
和洋女子大学
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三橋 洋子
和洋女子大学短期大学部
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小林 幸子
和洋女子大学短期大学部
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飯渕 貞明
和洋女子大学
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福本 由希
和洋女子大学生活環境学科
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飯淵 貞明
和洋女子大学
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内田 雅人
和洋女子大学短期大学部
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坂本 元子
和洋女子大学 家政学部健康栄養学科
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小林 幸子
短期大学部食物栄養学科
-
飯渕 貞明
和洋女子大学生活環境学科
-
小林 幸子
和洋女子大学生活学科
-
内田 雅人
和洋女子大学人間・社会学系
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