沖縄肉用ヤギにおける在来型, 一般型およびザーネン種の血液諸成分の比較(畜産学科)

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本研究は沖縄肉用ヤギを在来型, 一般型およびザーネン種に分け, 3者間の血液諸成分の比較検討を行い, 沖縄肉用在来型ヤギの血液学的特性を明らかにしていくことを目的として行った。供試ヤギは在来型5頭, 一般型14頭およびザーネン種15頭であった。いづれのヤギも一般農家で舎飼されているのを供試した。赤血球数は在来型18.9±10^6/mm^3がザーネン種14.1×10^6/mm^3より高い値を示し(P<0.01), 一般型17.0×10^6/mm^3はいずれとも差はなかった。白血球数は3タイプ間に差は認められなかった。Ht値はザーネン種の21.0%より在来型28.2%と一般型33.1%とが有意に高い値を示した(P<0.01)。Hb量は一般型12.9g/dl, 在来型10.6g/dlおよびザーネン種7.6g/dlの順で高い値を示し, 3タイプ間に有意な差があった(P<0.01)。血漿蛋白質量, 血漿アルブミン濃度, A/G比, 血漿総コレステロール濃度, 血漿遊離コレステロール濃度, および血糖値は3タイプ間に有意差は認められなかったが, 血漿尿素態窒素濃度と血漿FFA濃度は在来型(36.1mg/dl, 0.92mEq/l)がザーネン種(20.1mg/dl, 0.56mEq/l)より有意に高い値を示した(P<0.01)。また, 一般型(27.2mg/l)はいずれとも差は認めなかった。赤沈速度は在来型と一般型の両者間に差はなかったが, 両者共にザーネン種より30分値, 60分値, 90分値および120分値において有意に高い値を示した(P<0.01)。24時間値は3タイプ間に差は認められなかった。
琉球大学の論文
1980-11-29

沖縄肉用ヤギにおける在来型, 一般型およびザーネン種の血液諸成分の比較(畜産学科)

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