ヒルギダマシ (Avicennia marina VIERH.) の飼料化に関する基礎的研究 : ヤギによる給餌試験(生産環境学科)

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概要

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ヒルギダマシの飼料価値について基礎的知見を得るために,ヤギによる給餌試験を行った。実験1では成雌ヤギ2頭に対し,乾燥飼料を用い3週間給餌試験を行った。その結果,明かな悪影響はみられず,体重はほぼ一定の水準で推移した。また,ヒルギダマシの給餌期間中,飲水量および排尿量が著しく増加した。これはヒルギダマシの高い塩分含有量に起因していることが明らかになった。実験2では,6ヶ月齢の若雄ヤギ6頭(ヒルギダマシ区3頭,アルファルファ区3頭)を使って成長に対する影響について検討した。その結果,アルファルファ区では実験開始直後からの体重増加が大きかった。一方,ヒルギダマシ区では実験後半に大きな伸びを示したが,実験初期の遅れを補うまでには至らなかった。以上の結果,ヒルギダマシはアルファルファに比べると劣るものの,飼料資源として利用可能であると評価できる。
琉球大学の論文
1993-12-01

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