ウタイチャーン(沖縄地鶏)の体型測定値と外部形態的遺伝形質(畜産学科)

概要

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ウタイチャーンは鳴鶏として愛玩用に飼養されている。この鶏の起源は中国又は東南アジアであろうと思われ, 他の日本鶏とは遺伝子構成が異なっていると考察した。体型測定値の95%信頼区間は体重は雄と雌で1.8∿1.9kg, 1.3∿1.5kg, 頭幅は32∿33mm, 29∿30mm, 尻幅は90∿93mm, 80∿85mm, 尺骨長92∿94mm, 76∿79mm, 脚長は104∿107mm, 82∿87mmであった。卵重は42∿46g, 短径は37∿39mm, 長径は50∿52mmであった。変異のない外ぼう上の遺伝形質としては, 肉髯がなく, 顎ひげを有し, 顔の肉色が赤く, 単冠で, 横斑がないことであった。変異のある遺伝形質としては, 羽色が白色(16%), 黒色(57%)及び五色(29%)である。笹は雄のみに出現し, 顎・鞍羽の銀が97%で, 笹を持たないのが3%であった。五色の雄は覆翼と背に金を持つ個体(32%)であった。耳朶は, 雄はすべて赤で, 雌は赤が74%, 白が26%であった。脚ひげを持つ雄が2羽だけ出現した。
琉球大学の論文
1985-12-02