黒毛和種の審査得点の統計遺伝学的分析(畜産学科)

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1973年から1977年の5年間に沖縄県家畜改良協会に登録された, 基本登録雌牛4,584頭について登録時に審査記載された減率と総得点を産地, 飼養地, 年次および季節間で比較した。さらに遺伝的パラメターも推定した。群全体の最小自乗平均値と標準誤差は, 体積・均称23.27±0.06%, 資質・品位22.38±0.05%, 中躯22.52±0.07%, 尻23.41±0.06%, 腿24.00±0.06%および76.92±0.05%であった。総得点について沖縄県内産牛を比較すると, 宮古島, 伊是名島, 石垣島および久米島が優れ, 竹富町, 沖縄島, 与那国島および伊江島が劣っていた。県外産では, 鹿児島県, 広島県および岡山県が優れ, 鳥取県と島根県が劣っていた。飼養地間においては, 伊江島, 久米島および沖縄島が優れ, 与那国, 石垣島, 伊平屋島および宮古島が劣っていた。年次間では年次の進行につれて総得点は着実に増加した。季節間では夏子が秋子に比較し優れていた。減率間の表型相関は0.439∿0.719で, 遺伝相関は0.445∿0.988であった。総得点と減率の間には-0.724∿-0.863の表型相関と-0.674∿-0.979の遺伝相関があった。遺伝率と標準誤差は体積・均称0.211±0.044,資質・品位0.095±0.039,中躯0.146±0.041,尻0.275±0.046,腿0.225±0.044および総得点0.192±0.043といずれも比較的低かった。
1983-11-19

黒毛和種の審査得点の統計遺伝学的分析(畜産学科)

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