豚の成長に伴う体重に及ぼす体型測定値の影響(生物生産学科)

概要

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本研究において,成長に伴う豚の体重に及ぼす体型測定値の寄与の変化が明らかにされた。材料は,第14・15・16回沖縄県畜産共進会に出品されたランドレース種の未軽産豚,経産豚,若齢豚及び壮齢豚であった。それらの体重を目的変数とし,体型測定値に変数増減法に基づく重回帰分析を適用し,標準偏回帰係数及び自由度2重調整済み寄与率を算出した。得られた結果は以下の通りである。1. 未経産豚は体重に対し胸囲,体高,体長及び後幅が寄与し,胸囲の標準偏回帰係数が0.572と最も高かった。R^<**2>は0.828であった。2. 経産豚は体重に対し胸囲及び体高が寄与し,胸囲の標準偏回帰係数が0.698と最も高かった。R^<**2>は0.613であった。3. 若齢豚は体重に対し胸囲,胸深,体長及び後幅が寄与し,標準偏回帰係数は胸囲が0.402,胸深が0.402で高かった。R^<**2>は0.937であった。4. 壮齢豚は体重に対し胸囲,胸深及び後幅が寄与し,胸囲の標準偏回帰係数が0.735と最も高かった。R^<**2>は0.902であった。5. 雌雄とも,成長に伴い体重と体型測定値間の関連性が低下し,体重に寄与を及ぼす体型測定値も減少した。これに対し,胸囲の寄与は高くなる傾向にあった。
1991-12-04