昭和基地周辺の湖沼水のモニタリング(英文)
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概要
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昭和基地付近の露岩地帯には多数の湖沼が存在し, その溶存塩の濃度も広い範囲にまたがっている。塩化物イオン濃度で溶存塩の多寡を示すと, 最低値1.3mg/l, 最大値210g/l(20℃の密度1.223)である。これら溶存している塩類の供給源はさまざまであり, 夏季には生物活動が盛んな湖沼も多い。これら湖沼の水質が長年月にどのように変動するかは, 地球化学的立場から興味がある。また, これら湖沼に対して昭和基地を中心に活動する人の影響がどのように現れるかを知るために, 環境科学の立場から, 次の5つの湖沼を地球化学的継続観測定点に選び, モニタリングをはじめた;水汲み沢(東オングル島), 大池(西オングル島), ぬるめ池(ラングホブデ), 舟底池(スカルブスネス), スカーレン大池(スカーレン)。これらの池は1)接近・採水がしやすく, 2)基地からの距離が適当であり, 3)複数の人が調査し, 結果が公表されている, などの理由から選ばれた。現在までに知り得た化学成分の組成を表に示す。
- 国立極地研究所の論文
著者
-
中谷 周
弘前大学理学部地球科学教室
-
鳥居 鉄也
千葉工業大学
-
村山 治太
横浜国立大学教育人間科学部
-
中谷 周
弘前大学理学部地球科学科
-
綿抜 邦彦
東京大学教養学部
-
久保田 秀紀
秋田大学教育学部
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