昭和基地の降雪および飛雪の化学組成(1985)
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概要
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南極・昭和基地で越冬し,地吹雪(ブリザード)がおさまる毎に,風によって運ばれてきた雪を集めた。1985年2月から12月までの間に29試料が得られた。日本に持ち帰り,主成分6種(ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・塩化物イオン・硫酸イオン)を測定した。主成分の組成を海水の組成と比較するために,塩化物イオンを基準にして海水からの濃縮係数を求めたところ,大部分が0.8〜1.2の範囲におさまり,降雪および飛雪に含まれる6成分の組成比は海水の組成比とほぼ同じであることが結論された。含まれていた塩の濃度を塩化物イオンで示すと,最大値は1.92g/l(5月7日採取),最小値は1.9mg/l(3月4日採取)であった。
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