<原著>胃ガン検診に関わる保健婦の地区活動の意義と効果的方法

概要

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C,N県の人口3万未満の138市町村(回答者134 回収率97%)の保健婦に対して,胃がん検診に関する活動についての現状調査をおこなった。調査方法は,質問紙による郵送調査として,受持ち地区内で,受診者を増加することができた具体的例の有無と,それを導いた受診勧奨の方法を尋ねた。受診者増加に役立ったとする内容を,6つの活動原則で分析した結果,以下のことが明らかになった。1個人を大切にした働きかけでは,個別通知など個人名入りの働きかけや家庭訪問が行われていた。2健康意識の向上方法の工夫では,健康教育における教育媒体の工夫,とりわけ,その地区の受診率や癌発見例などの身近な情報の活用であった。3地域の生活条件の配慮では,地区住民の就労,交通などの生活条件を配慮した会場・時間帯の設定であった。4住民との共同活動では,地区内の健康リーダー(保健推進員など)の主体性を育てながら共同した活動を行うことであった。5組織的な取り組みの促進では,事務系職員の積極的参加をえて,胃がん対策を行政サービスの目標として促すことが行われていた。6専門技術の住民生活への適応では,専門医の検診チームヘの参加を促し,技術面を充実させること,住民の受診行動の確認が行われていた。
千葉大学の論文

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