<原著>基本健康診査未受診者の健康と生活活動
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概要
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一町の基本健康診査未受診者について,健康状態や生活行動,がん検診の受診行動をアンケートによって調査し,属性との関連を検討してその実態を分析した。その結果,以下のようなことが明らかになった。(1)2/3が自覚症状を持ち,全体の1/3が受療中である。(2)胃がん・子宮がん検診は,それぞれ対象となる者の2/3が未受診である。また,胃がん検診では40歳代で受診率が低い。(3)披雇用者や自営業者では半数がストレスや疲労を感じている。また,疲労感がある者では睡眠時間や休日が少ない傾向にある。(4)40歳代では他年齢層に比べ,セレフケア行動が実行できていない。これらから,未受診者の健康状態は必ずしも良好ではないと言える。単なる受診勧奨だけではなく,健康自己管理能力を高めるという点からみて,生活行動改善に向けた保健指導の必要がある。その働きかけは,先ず,健診対象になった初期である40歳代に,受診への動機付けを含め,健康状態の確認から生活指導に及ぶ援助を重点的に行うことが大切であると考えられる。
- 千葉大学の論文
著者
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北山 三津子
岐阜県立看護大学地域基礎看護学講座
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平山 朝子
千葉大学看護学部社会保健学講座
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北山 三津子
岐阜県立看護大学
-
北山 三津子
千葉大学看護学部地域看護学講座
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佐藤 由美
千葉大学看護学部地域看護学教育研究分野
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小川 三重子
千葉大学看護学部地域看護学講座
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山岸 春江
千葉大学看護学部地域看護学講座
-
山岸 春江
山梨大学大学院医学工学総合研究部(地域・老人看護学)
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小川 三重子
千葉大学看護学部地域看護学教育研究分野
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小川 三重子
千葉大学 看護
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