<資料>後期高齢者の終末期家族介護の実態
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概要
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終末期にある後期高齢者の家族介護を支援する方法を検討するために,老人の死亡前の心身の状態,家族によるケア,どのように考えて介護を実施していたか等を質問紙及び面接法により捉えた。対象は,一町の1年間の全死亡者のうち後期高齢者87人とした。その結果,死亡場所は,自宅が41%であったが,死亡前6ヵ月間の療養場所は,自宅または殆ど自宅を合わせると53%であった。また,最終臥床期間は,1か月以内のものが41%と最も多かったが,6ヵ月より長期のものも24%あり,このうち保健婦が援助していなかったのは65%であった。従って,保健婦は援助対象の把捉を確実にすると共に,家族が援助を要請できるような相談回路作りをする必要がある。面接調査では,介護方法を具体的に確認する過程で家族が努力していたとを認め,最善の介護であったと励ますことになった。保健婦の活動においても,遺族への介護の価値を高める働きかけは重要であるといえる。
著者
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