コイ筋肉カテプシンAの精製と性質〔英文〕
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
To clatify the post-mortem proteolysis of fish muscle, carp muscle cathepsin A was purified and its properties were investigated. The purification was about 1, 700-fold, with a yield of 1.5%. The purification procedures were as follows: acid treatment, heat treatment, ammonium sulfate fractionation, acetone fractionation, DEAE-Sephadex A-50 chromatography, preparative electrofocusing, and Sepharose 6B gel filtration. The enzyme hydrolyzed Z-Glu-Phe more preferably than Z-Glu-Tyr, with the optimum pHwas 5.0. The Km values for Z-Glu-Phe and Z-Glu-Tyr were estimated to be 3.52mM and 4.76mM, respectively. Z-Gly-Pro was not hydrolyzed by the enzyme. On the other hand, the enzyme did not act on any protein substrates used. The enzyme activity was completely inhibited by Dip-F, PMSF, iodoacetamide, and antipain, but activated by 2-mercaptoethanol, NaI, and NaBr. Therefore, serine and cysteine residues may be involved for the activity. Pepstatin, EDTA, and o-phenanthroline had no effect on the activity. The molecular weight of the enzyme was estimated to be 36, 000 by gel filtration and the isoelectric point to be 4.6. At pH 5.0 carp muscle homogenate autolyzed considerably at 37°C for 24 hours. But cathepsin A had no electorphoretically recognizble effect on the autolysis. Therefore, the enzyme doesn ' t seem to participate directly in post-mortem degradation of fish muscle.
- 日本水産學會の論文
著者
-
池田 静徳
京都大学農学部水産学科水産化学研究室
-
豊原 治彦
京都大学農学研究科
-
池田 静徳
京都大
-
牧之 段保夫
京都大学農学部水産学科
-
池田 静徳
京都大学農学部
-
豊原 治彦
京都大学農学部水産学科
-
豊原 治彦
京都大学農学学部
-
牧之 段保夫
京都大学農学部
関連論文
- 魚類のコラーゲン合成におけるビタミンCの役割
- 2.魚類のL-Gulonolactone oxidase活性(ビタミンC研究委員会 : 第35回会議研究発表要旨)
- 硬骨魚類の消化器官におけるコラ-ゲナ-ゼの分布〔英文〕
- ニジマスのコラ-ゲン消化におけるコラ-ゲナ-ゼの関与〔英文〕
- 2.コイの銅蓄積に及ぼすL-アスコルビン酸投与の効果(ビタミンC研究委員会 : 第31回会議研究発表要旨)
- 魚類のコラ-ゲナ-ゼに関する研究-3-ハマチ幽門垂からのコラ-ゲナ-ゼの精製とその性質〔英文〕
- 1.コイ肝, 膵臓におけるDehydroascor-bataseの存在とその性質(ビタミンC研究委員会 : 第24回会議研究発表要旨)
- 3.コイ肝膵臓から抽出精製したデヒドロアスコルビン酸還元酵素の性質(ビタミンC研究委員会 : 第17回会議研究発表要旨)
- 2.魚類組織のデヒドロアスコルビン酸還元酵素 : 特にその抽出精製法について(ビタミンC研究委員会 : 第17回会議研究発表要旨)
- 2.コイのL-アスコルビン酸生合成能におよぼすビオチン欠乏の影響(ビタミンC研究委員会 : 第14回会議研究発表要旨)
- 1.魚類組織のデヒドロアスコルビン酸還元酵素(ビタミンC研究委員会 : 第7回会議研究発表要旨)
- 安定同位体比による汽水湖におけるヤマトシジミの食性の推定(平成18年度日本水産学会論文賞受賞)
- 魚類の銅代謝に関する研究-2-コイ組織における銅の蓄積部位
- 魚貝類の浸透圧応答機構の遺伝子レベルでの解析
- 2.ニジマスの脂質代謝に及ぼすアスコルビン酸投与の影響(その1)(第59回会議研究発表要旨,ビタミンC研究委員会)
- 1. アスコルビン酸欠乏ニジマスの骨格形成異常に及ぼす飼育水温の影響 : ビタミンC研究委員会第44回会議研究発表要旨
- ナマズの消化器官におけるトリプシンおよびキモトリプシンならびにこれらチモ-ゲンの分布〔魚類の膵臓酵素に関する研究-2-〕
- ナマズの膵臓トリプシノ-ゲンおよびキモトリプシノ-ゲンの活性化〔魚類の膵臓酵素に関する研究-1-〕
- コイアクトミオシンの加熱ゲル形成におけるタンパク質の高分子化およびその高分子化へのSH基の関与
- 3.アスコルビン酸欠乏ニジマスにおける"異常コラーゲン"の蓄積 : ビタミンC研究委員会第39回会議研究発表要旨
- コイアクトミオシンの加熱によるSH基の挙動
- コイアクトミオシンの加熱ゲル形成に及ぼすSH試薬の影響
- かまぼこの足形成に及ぼす無機還元剤の影響
- コイアクトミオシンのゲル形成能
- かまぼこの足形成に及ぼすシステインおよびシスチンの影響
- 1.アスコルビン酸欠乏ニジマスの皮膚再生能及びアスコルビン酸欠乏回復試験(ビタミンC研究委員会 : 第35回会議研究発表要旨)
- 1.L-アスコルビン酸欠乏ニジマスのコラーゲン生合成能(ビタミンC研究委員会 : 第32回会議研究発表要旨)
- β-アミノプロピオニトリルおよびD-ペニシラミンによつて引き起されるコイにおけるラチリズム様変化
- 1.コイのコラーゲン合成に及ぼすL-アスコルビン酸欠乏飼料投与の影響(ビタミンC研究委員会 : 第26回会議研究発表要旨)
- 1.ニジマスのコラーゲン合成に及ぼすL-アスコルビン酸欠乏飼料投与の影響(ビタミンC研究委員会 : 第20回会議研究発表要旨)
- 魚類の炭水化物代謝-IV : コイの酢酸-U-14C およびL-アラニン-U-14C 代謝におよぼす飼料組成の影響
- 魚類の炭水化物代謝-III. : コイのグルコース-U-14Cおよびグルタミン酸-U-14C代謝におよぼす飼料組成の影響
- コイ卵におけるカルパインおよびカルパスタチンの存在〔英文〕
- シロザケ筋肉におけるプロテイナーゼインヒビターの存在と産卵期におけるその活性
- シロザケ筋肉における各種プロテイナーゼの存在と産卵期におけるその活性
- コイ筋肉ホモジネ-トの自己消化に及ぼすプロテア-ゼインヒビタ-の影響
- 魚類の筋肉における酸性,中性,アルカリ性プロテイナ-ゼの存在について
- コイ筋肉カテプシンAの精製と性質〔英文〕
- 魚筋肉のアクトミオシンのATPase活性におよぼすレシチン効果
- ナマズの膵臓カルボキシペプチダーゼBの精製と二,三の性質
- アスコルビン酸欠乏ニジマスの皮におけるコラ-ゲンのin vitro合成〔英文〕
- 数種の硬骨魚類におけるL-グロノラクトン酸化酵素の存在 : 水産動物のL-アスコルビン酸に関する生化学的研究-X
- 魚類の銅代謝に関する研究-III : コイ肝膵臓におけるメタロチオネイン様タンパク質の存在
- コイの銅蓄積に及ぼすアスコルビン酸投与の效果
- 水産動物のL-アスコルビン酸に関する生化学的研究-IX : コイ肝膵臓におけるデヒドロアスコルバターゼの存在
- 水産動物のL-アスコルビン酸に関する生化学的研究-VIII : コイ肝膵臓のデヒドロ-L-アスコルビン酸還元酵素の精製および諸性質
- 水産動物のL-アスコルビン酸に関する生化学的研究-VII : 魚類におけるデヒドロ-L-アスコルビン酸の還元
- 魚類の炭水化物退社-I. : コイの血糖値および肝膵臓のグリコーゲン,脂肪含量におよぼす絶食および飼料組成の影響
- 魚筋肉プロテアーゼの研究-VIII : 中性付近において活性を示すたん白質分解酵素の存在について
- 魚筋肉プロテアーゼの研究-VI : コイ筋肉カテプシンAおよびDの分離とカテプシンAのいくらかの性質
- 魚筋肉のプロテアーゼに関する研究-IV : かまぼこの火もどりと筋肉プロテイナーゼの関係
- 魚筋肉のプロテアーゼに関する研究-V. : カテプシンA. BおよびCの存在について
- 魚筋肉のプロテアーゼに関する研究-I : 酸性域および弱アルカリ性域で作用する二種のプロテイナーゼの存在について
- 3.養殖ハマチのビタミンC要求について : (ビタミンC研究委員会 : 第29回会議研究発表要旨)
- 魚類の飼料組成と代謝変動-I : コイの代謝変動に及ぼす飼料組成の影響
- 2. 生体酸化還元系におけるレアスコルビン酸の役割に関する研究 (II. 記念講演)
- 新ビタミンCと健康-21世紀のヘルスケア-
- 3.魚類のL-アスコルビン酸にかんする研究(第2回講演会要旨)
- ブリ筋肉のアクトミオシンの溶解度におよぼすα-トコフェロールの保護効果
- 魚類組織のビタミンE定量法および含有量
- ニジマスにおける成長およびコラーゲン合成に対する飼料アスコルビン酸の要求性
- β-アミノプロピオニトリル及びD-ペニシラミン投与によるコイの骨の機械的強度並びに骨及び皮のコラーゲン溶解性の変化
- 魚類のコラーゲナーゼに関する研究-II : ハマチ幽門垂コラーゲナーゼの性質
- 焼成貝殻を用いた高機能凝集沈殿剤の開発
- 魚類の消化酵素に関する研究-IV : コイおよびクロダイの孵化後の成育にともなう消化酵素活性
- ニジマスの孵化後の成育にともなう消化酵素活性,およびニジマス稚魚の消化酵素活性におよぼす飼料組成の影響
- 魚類の消化酵素に関する研究-II. : コイ腸管の消化酵素活性におよぼす飼料組成の影響
- 魚類の消化酵素に関する研究-I. : 数種の魚類の消化管におけるカルボヒドラーゼ活性
- 海藻炭による六価クロム汚染水の浄化
- 水産動物のL-アスコルビン酸に関する生化学的研究-VI : コイの肝膵臓中のL-グロノラクトン脱水素酵素活性におよぼすα-トコフロール投与の効果
- 水産動物の L-アスコルビン酸に関する生化学的研究-V : コイにおけるミオ・イノシトールからL-アスコルビン酸への転化
- 水産動物のL-アスコルビン酸に関する生化学的研究-IV : コイにおけるL-アスコルビン酸-1-14Cの代謝
- ノカルジア菌を接種したハマチの血液成分に関する診断学的研究
- 魚類のコラゲナーゼに関する研究-I : ハマチ幽門垂におけるコラーゲン分解酵素の存在
- 水産動物のglucose-6-phosphataseに関する研究-I : 魚類の肝臓glucose-6-phosphataseの諸性質
- 海藻炭による六価クロム汚染水の浄化
- コイ筋肉カテプシンAの精製と性質〔英文〕
- ナマズの膵臓トリプシノ-ゲンおよびキモトリプシノ-ゲンの活性化〔魚類の膵臓酵素に関する研究-1-〕
- ナマズの消化器官におけるトリプシンおよびキモトリプシンならびにこれらチモ-ゲンの分布〔魚類の膵臓酵素に関する研究-2-〕
- コイアクトミオシンのゲル形成能
- コイアクトミオシンの加熱ゲル形成に及ぼすSH試薬の影響
- アスコルビン酸欠乏ニジマスの皮におけるコラ-ゲンのin vitro合成〔英文〕
- 魚類の銅代謝に関する研究-2-コイ組織における銅の蓄積部位
- 魚類のコラ-ゲナ-ゼに関する研究-3-ハマチ幽門垂からのコラ-ゲナ-ゼの精製とその性質〔英文〕
- かまぼこの火戻りへの筋肉アルカリ性プロテイナ-ゼの関与
- ニジマスにおけるプロリル・ヒドロキシラ-ゼの分布と二,三の性質〔英文〕
- アスコルビン酸欠乏ニジマスにおける変形魚の発生に及ぼす飼育水温の影響〔英文〕
- ニジマスにおけるコラ-ゲン生合成に及ぼす飼料アスコルビン酸レベルの影響〔水産動物のL-アスコルビン酸に関する生化学的研究-14-〕
- アスコルビン酸欠乏ニジマスにおけるヒドロキシプロリン含量の低い"異常コラ-ゲン"の蓄積〔水産動物のL-アスコルビン酸に関する生化学的研究-15-〕
- コイ筋肉ホモジネ-トの自己消化に及ぼすプロテア-ゼインヒビタ-の影響
- ニジマスの銅中毒に及ぼすアスコルビン酸投与の効果〔魚類の銅代謝に関する研究-4-〕
- コイ筋肉の自己消化
- 魚類の筋肉コラ-ゲンの簡易定量法〔英文〕
- イトヨリダイ潜在型セリンプロテア-ゼによる戻りの誘発〔英文〕
- コイおよびマサバの筋肉基質構成タンパク質
- 貝柱肉たん白のアミノ酸組成および消化率 (アコヤガイ肉の化学成分に関する研究-1,2-)
- 魚肉のゲル形成におよぼすアスコルビン酸の影響〔英文〕
- 筋肉の硬さと結合組織の立体構造との相関性〔英文〕
- コイにおける飼料アスコルビン酸の非必須性〔英文〕
- かまぼこの足形成に及ぼす無機還元剤の影響