大学付属病院における輸血後肝炎の発生頻度と慢性化率;1982年から1987年の経年的観察
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概要
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当大学病院における6年間の全輸血患者8,637例の中から初回輸血で輸血前に肝障害がなく輸血が一週間以内に終了している2,596例について肝炎発症の有無と慢性化率を検討した.輸血後43〜60日でGPT>80となる頻度は集団全体では19.5%であり,輸血後の最高値GPT>80となる例は30.5%だった.日本消化器病学会の診断基準を用いると確診例では輸血後肝炎の発生率は10.3% (205/1,991),疑診例も含めた発生率は22.7% (451/1,991)だった.発症後6ヵ月以降のGPTを指標とすると確診例の慢性化率は44.6%,疑診例も含めた慢性化率は35.5%だった.この基準で除外されている第一週異常例は23.3%でその慢性化率も29.9%と高く,ウイルス肝炎が多く含まれていると考えられた.
著者
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