肝内および血中のB型肝炎ウイルスDNAの増殖形態の異同について-Southern blot hybridizationによる解析-
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概要
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HBe抗原陽性慢性肝炎患者12例の肝生検標本および5例の血清から抽出したDNAを用いてSouthern blot hybridizationによりB型肝炎ウイルスDNA (HBV-DNA)の増殖形態の異同について解析した.肝内のfree viral DNAにはDuck hepatitis Bvirus (DHBV)において示されたように,電気泳動により少なくとも3種類以上のバンドからなり,約4.0 kilobase pairs (kbp)の位置にrelaxed circular double-stranded DNA,約3.2kbpにlinear double-stranded DNA,約1.5kbpにsingle-stranded DNAが常に確認され,これら泳動速度の異なるいくつかのfree viral DNAは,種々の増殖過程を示すreplicative formと考えられた.一方,血清中のHBV-DNAには,成熟したviral DNAのみで,single-stranded DNAは1例も認められなかった.<BR>このように,肝内および血中におけるHBV-DNAの電気泳動パターンは異なり,各種組織におけるHBV-DNAの感染,増殖の有無を検索する上で重要な所見と思われる.
著者
-
横須賀 収
千葉大学医学部
-
今関 文夫
千葉大学医学部
-
田中 晶子
千葉大学医学部第1内科学教室
-
松山 泰久
千葉大学医学部第1内科学教室
-
広田 勝太郎
千葉大学医学部第1内科学教室
-
内海 勝夫
千葉大学医学部第1内科
-
小俣 政男
千葉大学医学部第1内科
-
伊藤 よしみ
千葉大学医学部第1内科
-
森 順子
千葉大学医学部第1内科
-
奥田 邦雄
千葉大学医学部 第一内科
-
田川 まさみ
千葉大学医学部第1内科
-
松山 泰久
千葉大学医学部第1内科
-
広田 勝太郎
千葉大学医学部第1内科
-
田中 晶子
千葉大学医学部第1内科
-
田川 まさみ
千葉大学医学部医学教育研究室, 千葉大学医学部附属病院総合医療教育研修センター
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