老化促進モデルマウス (SAM) を用いたゴマの老化抑制効果について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
すりゴマ20%添加食を老化促進モデルマウス (SAM) に投与してゴマの老化抑制効果を調べる実験を行い, 次のような結果が得られた。<BR>1) SAM-P/1系マウスを生後6週より合成試験飼料で飼育したところゴマ添加群, 非添加群ともにほとんどのマウスが40gを超す肥満傾向を示したが飼育18週 (生後24週) から24週 (生後30週) にかけ体重は減少しはじめこの時点より老化度評点は著しく上昇したが, ゴマ食のほうが体重増加は少なく, 老化度評点も低かった。<BR>2) ゴマ投与群はコントロール群と比べ出産回数が多く, 皮膚の潰瘍, 眼周囲炎の出現率も少なかった。<BR>3) 肝臓・腎臓の過酸化脂質はゴマ投与群とコントロール群でまったく差はなかったが, 肝臓・睾丸のリポフスチン量はゴマ投与群でコントロール群より低くなる傾向が認められた。<BR>4) ゴマ食はコントロール食と比べα-Toc, γ-Toc量とも少ないのにゴマ群の血漿中のα-Toc, γ-Tocはコントロール群より高くなる傾向がみられた。
- 社団法人 日本栄養・食糧学会の論文
著者
-
山下 かなへ
椙山女学園大学大学院生活科学部
-
大澤 俊彦
名古屋大学 大学院生命農学研究科食品機能化学研究室
-
並木 満夫
名古屋大学
-
川岸 舜朗
名古屋大学
-
野原 優子
椙山女学園
-
山下 かなへ
椙山女学園大 生活科学
-
山下 かなへ
椙山女学園大生活科学食品栄養学
-
川越 由紀
椙山女学園大学家政学部食物学科
-
川岸 舜朗
名古屋大学農学部農芸化学科
-
野原 優子
椙山女学園大学家政学部食物学科
-
並木 満夫
名古屋大学農学部農芸化学科
-
大澤 俊彦
名古屋大学農学部農芸化学科
関連論文
- 1-III-7 尿中γ-CEHC排泄量に及ぼすゴマ摂取の影響
- 食品成分相互作用による生体内抗酸化機能の増強効果 : ゴマリグナンとビタミンE
- カカオ豆に含まれる抗酸化成分について : 食品
- 麹菌の胞子によるゲニステインの変換
- 醤油粕より調製したイソフラボン分画物の抗酸化素材としての有用性
- 醤油中のオルトジヒドロキシイソフラボン含量とその抗酸化性
- 豆味噌醸造中のオルトジヒドロキシイソフラボンの生成と変動
- 味噌中のオルトジヒドロキシイソフラボンとその抗酸化性
- タマリンド種皮抽出物の抗酸化性
- 酸化ストレスを指標とした発癌抑制機構
- 酸化ストレスの発現と抑制 : 生物におけるラジカルの両面生 : シンポジウム(S-15)
- がん予防と食品 : デザイナーフーズからファンクショナルフーズへ
- 食品機能評価におけるバイオマーカーの重要性
- 予防医学におけるバイオマーカー : 特に食品機能評価を中心に
- 「機能性成分」の現状
- 抗酸化食品因子の新しい機能性開発について(シンポジウム「ビタミン,抗酸化剤による生活習慣病予防の現状と展望」)(第57回大会研究発表要旨)
- 酸化ストレス制御因子含有植物素材の探索と評価システム
- 食品機能研究の国際的な動向
- (1)ポリフェノールの発見と存在意義(バイオファクター研究のブレークスルー : 「ポリフェノール(I)」)
- 酸化ストレス制御を中心とする食品機能因子の科学と作用機構に関する研究
- 「ファンクショナルフードファクター」研究の新たな夜明け
- 紫黒米の成育および機能性無機成分含量に及ぼす肥料要素の影響
- ニオイセンサーによるニンニクの揮発性成分の測定と系統間差異について
- ニンニク (Allium sativum L.) 鱗茎の含硫化学成分含量に及ぼす肥料要素の影響
- ゴマ (Sesamum indicum L.) の成育にともなうゴマリグナンの動態
- 食品をめぐる「研究」の接点
- ビタミン, 抗酸化剤による生活習慣病予防の現状と展望
- トコトリエノールの体内分布とα-トコフェロール摂取の影響
- 2-I-10 セサミンのトコフェロール動態に与える影響について : 人体における検討(一般研究発表,日本ビタミン学会 第58回大会研究発表要旨)
- 2-A-2 ヒト血清トコフェロール濃度に及ぼすセサミンカプセル投与の影響(第57回大会一般研究発表)(第57回大会研究発表要旨)
- 1-IV-1 紫外線照射発がんモデルにおけるビタミンE,ゴマ,セサミン摂取の影響(第56回大会一般研究発表)
- 漢方とアンチエイジング(2)漢方薬の抗酸化作用
- 健康機能食品とバイオマーカー(ORAC,AOUを含む) (特集 健康機能食品を科学する)
- フリーラジカルとアンチエイジング (特集 アンチエイジングを科学する)
- 生体内トコフェロール量に及ぼすゴマ投与の影響
- 2-A-1 γ-トコフェロールとα-トコトリエノールの体内分布の比較(第57回大会一般研究発表)(第57回大会研究発表要旨)
- ゴマ摂取が体内トコフェロール濃度に及ぼす影響 : ラットとマウスの比較
- トコフェロール代謝におけるシトクロームP_4503Aの作用
- 1-III-6 ラットにおけるトコフェロールとトコトリエノールの組織分布とゴマ摂取の影響
- リグナン高含有ゴマのラット体内ビタミンE濃度上昇作用
- 2-I-28 皮膚および脂肪組織へのγ-トコフェロールとトコトリエノールの貯留性の比較
- 2-I-14 生体内トコトリエノール分布の種による比較
- 植物成分による癌の化学予防 (癌の化学予防最前線)
- 食べ物とアンチエイジング医学
- 「サプリメント」による抗老化療法の現状と展望
- リグナン類の機能性: 特にゴマリグナンを中心に
- 天然抗酸化物質の検索とその応用
- アルコール性脂肪肝に及ぼすゴマリグナン物質の予防効果
- ニンニク (Allium sativum L.) の含硫化学成分に関する作物学的研究 : 第 1 報 成育に伴う含硫化学成分含量の部位別推移
- 抗酸化ストレスシステムと食品
- 24.ゴマ及びゴマ油の生体内抗酸化性とトコフェロール : ビタミンE研究会第2回研究発表要旨
- 527 液化仕込清酒中の蚕白質の同定と除去
- アントシアニン
- 実験動物栄養学の課題
- ラットの窒素代謝におよぼす環境温度および遺伝的素因の影響
- カレー : スーパークルクミン
- 2-I-11 α-TTP欠損マウスにおける体内トコフェロール濃度に及ぼすゴマの影響(一般研究発表,日本ビタミン学会 第58回大会研究発表要旨)
- アルコール投与ラットに及ぼすゴマリグナン物質の効果 : 食品
- 2-II-37 ゴマ摂取による生体内トコフェロール量の上昇現象について : 第47回大会研究発表要旨
- 2-IV-12 高酸素環境下の脳中α,γ-トコフェロールおよび過酸化脂質濃度に及ぼすゴマ摂取の影響(ビタミン学の原点・栄養学への21世紀的回帰, 日本ビタミン学会第59回大会)
- ゴマ種子中の油脂含量及び油脂中微量成分含量に及ぼすさく果着生位置の影響
- α-トコフェロールを含むトコフェロール・トコトリエノール同族体混合物に対するゴマリグナン物質のビタミンE活性増強効果
- ゴマリグナン物質のラット生体内α-トコフェロール濃度増強効果に対するリグナンの種類およびトコフェロール濃度の影響
- 2-I-5 ビタミンE同族体混合物に対するゴマリグナン物質の活性増強効果 : 第48回大会研究発表要旨 : 一般研究発表要旨
- セサミノールの生体内抗酸化性について : 動物
- クロロフィルの血漿脂質改善効果
- 3菌種の Aspergillus 属糸状菌で発酵したカンキツ果皮の抗酸化性
- 植物中に存在する抗酸化成分の構造と機能
- 食品で老年病は防げるか
- G.S.Bailey博士講演会報告
- ヒト血漿トコフェロールおよびトコフェロール代謝物に及ぼすセサミン摂取の影響
- セサミン投与が体内トコフェロール濃度に及ぼす影響
- Dietary Sesame Seed and Its Lignan Increase Both Ascorbic Acid Concentration in Some Tissues and Urinary Excretion by Stimulating Biosynthesis in Rats
- 清酒の苦渋味に関する研究(第1報)清酒の苦渋味の確認と除去方法
- 318 清酒酵母による芳香族高級アルコール生成に関する研究
- 2-I-6 ゴマの生体内トコフェロール濃度上昇効果におけるラットと鶏の比較 : 第49回大会一般研究発表要旨
- ラットを用いた植物油脂類のビタミンE活性の比較
- ゴマ添加パンの食味と栄養について
- ゴマ入り納豆の栄養生理効果
- Hydroxymatairesinol and Sesaminol Act Differently on Tocopherol Concentrations in Rats
- Dietary Sesame Seed Decreases Urinary Excretion of α- and γ-Tocopherol Metabolites in Rats
- Dietary Sesame Seeds Elevate α-Tocopherol Concentration in Rat Brain
- 生体調節機能を有する機能性食品
- 2-I-12脳各部位のビタミンE濃度に及ぼすゴマ摂取の影響(第55回大会一般研究発表)
- ゴマの脳老化抑制効果に関する研究
- 卵へのトコフェロール移行の研究から分かったγ-トコフェロールおよびトコトリエノールの生体内利用におけるラットと鶏の違い
- セサミンとトコフェロ-ル--ゴマ種子の老化抑制効果に関与(今日の話題)
- ゴマ抗酸化物質(セサミノ-ル)の生体内抗酸化性と老化抑制効果について
- 老化促進モデルマウスのコレステロ-ル代謝と老化度に及ぼすクロロフィルの影響
- 海藻類のコレステロ-ル代謝に及ぼす影響
- DMH投与によるラット大腸ガンに及ぼすセルロ-スの影響
- 老化促進モデルマウス (SAM) を用いたゴマの老化抑制効果について
- ラットの体成分に及ぼす食餌タンパク質と自由運動の影響について
- ラット体脂質に及ぼす食餌たん白質レベルおよび飼育期間の影響について
- 食品による老化の防止
- 「デザイナーフーーズ」開発の現状と動向
- 35℃におけるゴマ(Sesamum indicum L.)カルス細胞の培養〔英文〕
- 生活習慣病と食品(食品をめぐる話題)
- 「フリーラジカル・活性酸素」傷害評価への免疫科学的アプローチ
- 天然酸化防止物質の分析と構造解析 (生体関連物質の分析) -- (食品関連分析)