ガスクロマトグラフィーを用いる脂肪酸不飽和化酵素活性の測定法
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概要
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脂肪組織における脂肪酸不飽和化酵素(EC 1.14.99.5)の活性を非ラジオアイソトープ的に測定するため,ガスクロマトグラフィーを用いる方法を開発した.反応は1mlの基質溶液(50mMリン酸カリウム,0.1%アルブミン,0.5mMNADH,30μMノナデカン酸-CoA)にミクロソーム約100μg(蛋白質量)を入れて37°Cで5分間行ない,生成したノナデセン酸(19:1)をガスクロマトグラフィーによって測定した.生成した19:1はミクロソームの全脂肪酸の約0.5%と少量であったが,内部標準(2-ハイドロキシオクタデカン酸)とともにメチルエステル化した脂肪酸の抽出液を約50μlに濃縮し,その1μlをキャピラリーカラムにスプリットレス注入することにより,定量することができた.この方法を用い,ハンプシャー種,ランドレース種,デュロック種の皮下脂肪層の不飽和化酵素活性を測定した.得られた酵素活性はステアリン酸-CoA (18:0-CoA)を基質として測定した文献値よりもやや低い値を示した.しかし,本方法は定量性があり,粗酵素系で酵素活性の比較試験を行なう場合には,適している方法であると考えられた.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
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小堤 恭平
農林水産省畜産試験場
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千国 幸一
農林水産省畜産試験場加工部食肉特性研究室
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神部 昌行
農林水産省畜産試験場
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千国 幸一
農林水産省畜産試験場
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田中 博
農林水産省畜産試験場
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小石川 常吉
農林水産省日産試験場
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加藤 貞雄
農林水産省日産試験場
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小堤 恭平
農林水産省日産試験場
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