PCR法を用いた牛成長ホルモン遺伝子127番アミノ酸部位塩基配列の多型検出
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概要
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牛の成長ホルモンモはンでは,127番アミノ酸でLeu(A型)だけでなくVal(B型)となる多型の存在が報告されている.A型遺伝子の塩基配列は126,127番アミノ酸に対し,GAGCTGをとることが明らかにされており,この配列は内部にAlu I認識サイト(AGCT)を含んでいる.ValのコドンはGTNであるので,B型ではこの部位のAlu Iサイトが消失する.本試験はPCR(Polymerase Chain Reaction)法を用いてこのアミノ酸をコードしている領域を増幅し,制限酵素Alu Iで切断することによって遺伝子型の判定を行なった.センスプライマーは第4エキソン内にあり成長ホルモンの110番から118番アミノ酸に相当する27merのオリゴヌクレオチド(5TATGAG-AAGCTGAAGGACCTGGAGGAA3)を用いた.アンチセンスプライマーは第5エキソン内3非翻訳領域の28mer(5AGAATAGAATGACACCTACTCAGACAAT3)を用いた.PCR法は93°1分,60°1分,72°1分の反応を35回繰り返した.この反応によって得られた652bpのDNAフラグメントをAlu Iで切断し,127番アミノ酸に相当する位置にAlu IサイトのあるものをA型,無いものをB型とした.25頭の黒毛和種,20種のホルスタイン種,10頭のヘレフォード種,6頭のアバーデンアンガス種について分析した結果,B型の頻度は黒毛和種(0.56)およびアバーデンァンガス種(0.41)で比較的高く,ホルスタイン種(0.22)およびヘレフォード種(0.20)において低かった.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
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小堤 恭平
農林水産省畜産試験場
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千国 幸一
農林水産省畜産試験場加工部食肉特性研究室
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千国 幸一
農林水産省畜産試験場
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寺田 文典
北海道立新得畜産試験場
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陰山 聡一
北海道立新得畜産試験場
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小石川 常吉
農林水産省日産試験場
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加藤 貞雄
農林水産省日産試験場
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小堤 恭平
農林水産省日産試験場
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