多機能化バイオセンサーによる市販の味噌及び醤油中のエタノール濃度測定

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
味噌及び醤油中のエタノール濃度をバイオセンサーにより測定し、ガスクロマトグラフィーによる測定値と比較した。バイオセンサーの測定値はガスクロマトグラフィーと良い相関を示した。エタノール測定のために酢酸菌を用いてバイオ膜を作製した。バイオ膜の耐久性を調べるために保存試験を行い。5℃では1ヶ月間、室温では3日間保存後のバイオ膜を使用したバイオセンサーで、精度及び再現性良く測定することが可能であった。エタノール添加回収試験では、ほぼ90%の測定値を得ることができた。また、バイオセンサーによる味噌及び醤油10試料のエタノール測定値はガスクロマトグラフィーによる測定値と良く一致した。製造工程でエタノールを用いていない場合は、0.44〜0.77%であった。醤油においては、それぞれ2.44〜3.30%と、0.87〜0.98%の範囲であった。以上の結果から、バイオセンサー法は食品のエタノール測定に適していることがわかった。
日本食品化学学会の論文
1997-08-25

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク