市販飲料に対する学生の嗜好と摂取状況 : 第2報

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東京と仙台地区の栄養士養成施設の学生を対象(合計197人)に、飲料に関する摂取状況および嗜好調査を2004年12月に行った。同時に東京地区の学生(合計77人)に一日の食事調査を行い、飲料と食事摂取量との関係を検討した。1)飲料の摂取状況は、東京地区の学生の飲料の摂取量は多く、地域による違い(東京と仙台)がみられた。2)飲料の形態は、ペットボトルと紙パックが多く、この2種が好まれていた。3)一日に飲む量が多い学生は、飲料の購入最も多かった(p<0.05)。4)飲み水は、東京地区の学生の70%以上がミネラルウォーターを飲み、仙台では水道水を飲む学生が半数であった。5)好まれる飲料の種類は、お茶系飲料が好まれ、のどの渇きをいやすことが飲む理由の多くであった。6)学生の一日の食事調査では、摂取エネルギーは推定エネルギー必要量の60%程度で低く、たんぱく質・鉄分は推奨量の60%以下であった。7)学生の嗜好飲料の摂取量は2003年の同様の調査よりかなり増加していた。食事における飲料の影響が大きいと考えられる。食品中の飲み水を除く水分摂取量・嗜好飲料量と塩分量は正の相関がみられ、水分量の多い人ほど塩分量が多かったことから、穀類および水分が食事中の塩分を薄める働きをしていると考えられた。8)肥満度の高い人ほど嗜好飲料を多く飲み、水分量をとっていることが明らかになった。BMIの高い学生には、飲料に関する栄養指導が必要になると考えられる。9)食生活の状況の悪い学生は、食事からではなく飲料から容易に栄養を補給する対応をしているが、実際には、飲料を摂取しても栄養充足率は充たしてない状況であった。飲料の正しい知識と摂取方法の指導が必要になると考える。
東京医療保健大学の論文

市販飲料に対する学生の嗜好と摂取状況 : 第2報

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