冬芽調査によりブナ林の2年後の凶作を予測する手法
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概要
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ブナ林は前年の10倍以上の開花がないと虫害が発生して凶作年になるとされている。ブナ林で最大雌花開花密度(Fmax)の存在を仮定すると,その1/10以上の開花をした場合の翌年は確実に凶作になると考えられる。したがって,ある年の冬芽の調査により翌年の開花数がFmaxの1/10以上と推定された場合には,2年後は凶作が予測される。これを確かめるために,全国の25ヵ所のブナ林の開花量に関する文献および現地調査の結果を解析したところFmaxは1,200個/m^2と推定された。さらに,北海道西南部のブナ林において,その1/10である120個以上の開花をした翌年はほぼ確実に凶作になることが確かめられた。したがって,秋の冬芽の調査から2年後の凶作を予測できる場合があることが確かめられ,ブナの天然更新や苗木造成についてより柔軟な計画が立てられると期待できる。
- 森林立地学会の論文
- 2007-06-25
著者
-
小山 浩正
山形大学農学部
-
今 博計
北海道立林業試験場
-
八坂 通泰
北海道立林業試験場
-
寺澤 和彦
北海道立林業試験場
-
寺澤 和彦
北海道林試
-
小山 浩正
北海道立林業試験場道南支場
-
八坂 通泰
北海道立林業試験
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