河川敷におけるニセアカシア駆除の工法別の有効性
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概要
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山形県の赤川河川敷において, 2007年にニセアカシア林に対して6種類の駆除工法を実施した。本研究の目的は,施工4年後の状況を調査して,各工法の有効性を評価することである。伐採のみを行った場所と伐採後に伐根も除去した施工区では, 4年後にニセアカシアが再生し, 2.5〜6mの上層林冠を優占していた。同様に,スケルトンバケット工法(網目状のアタッチメントで水平根を捕捉して土壌を振るい出し取り除く工法)を実行した場所でも,再生したニセアカシアで林冠層が占められていた。また,表層土壌と深層土壌を入れ替えた天地返し工法では,樹冠はタチヤナギが多かったが,ニセアカシアはその下層に多数存在し,地上50cmの地点でも相対光量子密度は約50%と高いので,今後これらが林冠に達する恐れもあり,推移を見守る必要がある。一方,スケルトンバケット工法および天地返し工法に加えて,次年度に再生したニセアカシアを抜き取る作業を行った場所では, 4年後にもニセアカシアの再生はほとんどなかった。特に,スケルトンバケットに抜き取りを加えた工法を行った場所では,ヨモギをはじめとした草本植生が下層に繁茂し,地表面の相対光量子束密度は低かったので,今後もニセアカシアの再生を抑止できると予想された。
- 2013-06-25
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