スギ-ヒバ二段林における上木伐採方法の違いが下木の損傷率と成長量に及ぼす影響
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概要
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スギ-ヒバ短期二段林における上木の伐採方法を検討するため,ヒバ下木の樹高が3.2mにまで成長したスギ-ヒバ二段林で上木(50年生)の主伐と間伐(胸高断面積合計で45%伐採)を行い,伐採による下木の損傷と成長量の変化について調査した。その結果,下木の損傷率は主伐区と間伐区で大差がなかった。下木の伐採後3年間での樹高成長量と胸高直径成長量は,ともに無施業区<間伐区<主伐区の順に大きかった。また,主伐がもたらす急激な環境変化による成長の停滞や乾燥などによる気象害はみられなかった。以上の結果から,スギ-ヒバ二段林における上木の伐採では主伐が効果的であると考えられた。
- 日本森林学会の論文
- 2006-12-01
著者
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