冬芽調査によるブナの結実予測手法
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概要
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ブナの種子生産は年変動が大きく豊作は4〜6年に1度しか訪れない。そのため, 母樹保残による天然更新や苗木生産用の種子採取は効率的に進まない。これらのブナの更新上の問題はブナの結実予測が可能になることで大きく改善されるはずである。ブナの豊凶は開花数(開花雌花数)と結実率(開花した雌花に対する健全種子の割合)の年変動により引き起こされているため, ブナの結実量を予測するには, これらの予測が必要になる。開花数の予測については, 秋に冬芽に雌花序が含まれる割合(花芽率)を調べることにより予測可能なことがわかった。結実率については, シードトラップによる開花結実調査から, 開花数の前年比により予測可能であった。したがって, 開花数があらかじめわかっている林分では, 花芽調査により翌年の開花数と結実数が予測できることが明らかになった。これらの結果をもとに, 比較的ブナの優占度の高い北海道の任意のブナ林において春と秋の年2回枝を採取し, 花芽率を調べることにより結実の1年前に種子生産数を定量的に予測する具体的方法を提案した。
- 日本森林学会の論文
- 2001-11-16
著者
-
今 博計
北海道立林業試験場
-
八坂 通泰
北海道立林業試験場
-
寺澤 和彦
北海道立林業試験場
-
寺澤 和彦
北海道林試
-
小山 浩正
北海道立林業試験場
-
小山 浩正
北海道立林業試験場道南支場
-
八坂 通泰
北海道立林業試験
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